最期くらい笑顔でいたい
「実はね、私…もう生きれないかもしれないんだ。」 そんな美愛の言葉に、はっと息をのむ。 「え…え?」 俺は悲しさのあまり目をばっと開いた。 もともと美愛は体が弱く、急に倒れて入院することもあった。 そんな美愛に、ついに余命宣告が言い渡された。 「余命…少なくともあと半年、多くとも1年だって」 自分に余命宣告が言い渡されても、ずっとニッコニコな美愛に少し腹が立った俺は、美愛に言った。 「あのさ、なんで美愛、自分があと半年くらいしか生きれないっていうのに、そんな笑顔なんだよ。」 俺の言う言葉に、さっきの笑った顔よりもずっとニッコニコな笑顔で美愛は言った。 「…最期くらい笑顔でいたいじゃん。自分が死ぬときに悲しそうな顔だったら、周りにいる人がもっと悲しくなるかもって。だから、私はいつでもどこでも笑顔でいたい。」 「無理すんなよ。そうやってずっと笑顔でいて、寿命が縮んだらどうするんだよ。」 美愛ははっとした顔で俺を見つめる。 「泣きたいならちゃんと泣けよ。」 この言葉から約6か月後… 「あぁぁ。苦しい。」 「美愛さん!しっかり!」 「美愛ちゃん!」 ‐ツーーーー 「ご臨終です。」 医者が悔しそうな顔で涙を浮かべながら言った。 「美愛!?うわー、無理だったのか…」 「春哉君!私も春哉君のとこに来ちゃった。とうとう私も、天使になっちゃったのか。」 「でも、こうして会うのも久しぶりだな。美愛の霊感のおかげでずっと話せた!」 「春哉君がいなくなってから、ずっと悲しかった。」 「だな。俺、無念なことに、自動車側の交通事故でこっちに来ちゃったし…」 「でも、会えてよかった!」 「じゃあ、改めて言うね!」 「私は春哉君のこと、いつまでも好きだよ。」 俺たちは、同じ天国民として、一緒に入れることになった。 おしまい! こんちゃ!せるあだよ 実は美愛ちゃんに話しかけていた時の春哉君は天国民だったのです。 それでは!ばいちゃ!