七色の仮面
飛鳥(あすか)が本屋を出ると、彼氏の清彦(きよひこ)が出入り口で飛鳥を待っていた。 「待ってたんだ」 「それが彼氏の務めだからね」 笑みを返しながら、飛鳥は思う。 別に待ってなくてもよかったのに。 二人で歩きながら、清彦が聞いてきた。 「中間の合計点、何点だった?」 飛鳥が答えると、清彦が天を仰いだ。 「俺とは真逆。なんで俺が飛鳥の彼氏なんだろ」 私のイメージ作りにぴったりだったからだよ。 「清彦くんから告白してきて、私がOKしたからだよ。私も清彦くんのこと、好きだったからね」 イケメンや、秀才を求めないっていうイメージを作りたかったから。君はそれにぴったりだったんだよ。容姿は十人前、成績は普通。優良物件じゃないか。 「じゃあね」 自宅前についた飛鳥は清彦に手を振った。 清彦も手を振り返し、角を曲がった。 いつも疲れるな。 性格そのものが最低だから仕方ないか。 飛鳥は自覚している。 自分が自己中心的で、周囲の人間を見下し、優等生ぶっていることを。 実際、成績は良いし、テストをやってもクラスで五番以内には入っている。 これこそ、世渡り上手というものではないだろうか。 飛鳥は玄関のカギを開けた。 これこそが世渡り上手だ。
みんなの答え
辛口の答え
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すご
あーやです^^* 世話たり上手って裏が怖いよね… 改行上手くて読みやすかった! 次の作品も楽しみにしてるね(*^^*)
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