花火大会
夏の終わりに君と花火大会に行くことになった。 待ち合わせ場所は人が多くて潰されそうになってしまった。でもそんなことどうでも良くなるくらい君の浴衣姿は綺麗だった。花火の時間までたくさんの屋台を回って。時間になったら少し屋台から離れたところに行って花火を見た。本当に綺麗だった。 花火が終わって帰るときに人が行くときより多くてびっくりした。今ならはぐれないように、と理由をつけて、拒否されたら人混みのせいだと言えばいいと思い手を重ねた。君は一瞬驚いたような顔をして恥ずかしそうに手を繋いでくれた。嬉しかった。少しずつ人が少なくなって僕らは公園で少し話すことにした。そこで僕は告白した。内容は恥ずかしいから言わないけど。君は嬉しい返事をくれた。そこで僕らは短いキスをした。 「こんな感じだったよね?」 「恥ずかしいね」 「パパかっこいいんだね」 「たまにね」 「たまにって言うな」 これは僕たちの幸せの一部の話。