僕らの小説
水谷さんは天才だ。あんなにすごい小説が書けるなんて… でも僕だって負けられない。絶対にあの人よりも面白い小説を…書いて…やるんだ… でも今はスランプ中。彼女と自分を比べると、自信がでなくって… 「ねえねえ萩浦くん!」 「わあっ!…あ、水谷さん!何か用ですか ?」 「萩浦くんも、小説書くの好きなんだよ ね!」 「水谷さんほどすごいものは書けないけ どね。」 「…実は、萩浦くんの机の中からこっそり 出して、萩浦くんの小説読んじゃったん だけどさ…」 「…面白くなかったんですよね…」 「ううん!逆!とっても面白かった!特 にあのシーンがさ…」 「それを言ったら水谷さんのあのシーン こそ…」 こうして、僕たちは休み時間のチャイムが鳴るまで小説について語り合った。 その後、僕のスランプは終わり、最高傑作とも言える作品が出来上がった。 僕たちはライバルだ。永遠に。紙とペンがあるかぎり…