モクヒョウヲカナエルマデ
【モクヒョウヲカナエルマデ】 20XX年。目標や夢を叶えるまで応援してくれるロボットが開発された。 「優!買ってきたよ!」「え?」母が嬉しそうに言う。母は箱を持っていた。『yumemo』箱にはそう書いてある。 yumemoは学校でも話題だ。「ユ…メモ?」俺が言う。「夢を叶えるまで応援してくれるんだって!」母がニコニコ しながら言う。「夢なんか無いし…」「だから買ったのよ!」 箱から出すと、ペンギンのようなロボットが出てきた。起動させると、ロボットは喋った。「私、yumemo。あなたの夢を叶えるわ。」「おぉ!喋るんだ…」「うん。yumemoは喋るよ。」yumemoは俺の方へ近づいて言った。 「あなたの夢は何。教えてね。」「夢…は。夢を作ること…」小さい声で言った。ロボットが聞こえないくらいの。 「分かったわ。応援するね。」「…え?」 次の日。アラームのような音がする。目がさめるとyumemoはくるくる回っている。「な、何…?」「夢を探そう。 探そう。探そう。」そう言うと部屋を出て外に出た。「ちょ、ちょっと待って…」電車に乗って、職業体験の出来る 施設に行った。「大人、1人。ロボット、一機。」医者、看護師、教師、店員。色々な職業の体験が出来る。 「どれがいいの。」「なんでも…いい…」 夕方。全部の職業を体験した。どれも微妙。「夢。決まったの。」そう聞かれた。「え…えーっと…がっ、学校の… 先生…」俺はその場を乗り切るためにそう嘘を付いた。 あれから1ヶ月。毎日勉強をさせられて俺は参っていた。疲れ切った俺はベットに横になる。すると、yumemoから白い 煙が出た。「ユメ…モ?」「頑張れ。頑張れ。」どんどん音が小さくなる。「ユメモ!どうしたんだよ!」yumemoは ぐるぐると回った。明らかにおかしい。そして少しするとピタッと止まった。 「ユ…ユメモッ!」 それから5年。勉強を頑張りロボットを作ったり、直したりする職業に就いた。「ねぇー!yumemo買ってー!」 「誕生日プレゼントyumemoがいいかな?」yumemoは今は売ってない。だが今は『yumemo+(ユメモプラス)」が売られている。これを作ったのは、俺だ。俺は自分が持っていたyumemoを直してから作った。だが今のyumemoと 前のyumemoは違う。今のyumemoは感情がある。笑ったり、悲しんだり。「ただいま…」俺がドアを開けるとyumemoが出迎えてくれる。 「おかえり。」