問
自室の窓は多分もう何ヶ月も開けていない。電気もほとんどつけていないと思う。その部屋の真ん中、俺は1人PCの前で座っている。うるさいうるさいうるさいうるさい、うるさいって言ってるだろ。不登校がなんだ。いじめがなんだ。なあ、なんなんだよ。 俺は、ほんの数ヶ月前までは比較的クラスのリーダー的な立ち位置だった。なんなんだよ!お前は僕になんの恨みがあるんだよ。憎らしそうな目で俺を見上げる男の名は高山海、といった。少女漫画の男みたいな名前しやがって。てめぇで気づけよ。うるっせぇんだよ。クソが。俺は思いつく限りの暴言を吐く。すると一瞬海の目が何故か少し、いつものゆらりと光を失ったような目からハッキリと意志を持った真っ黒な瞳が現れた気がした。 次の日、俺はまた無意識に海の方へ向かった。すると海は昨日のあの瞳で一瞬ではなく、長々と俺を睨みつけた。は?なんだよ。言いたいことあんなら言えよ。少しの沈黙の後、海がてめぇで気づけよ。聞き覚えのあるセリフを放った。気がつくと海の周りはいつも俺をしたっているクラスの連中が囲っていた。俺の周りには誰も居ない。吐き気がして、その場で崩れ落ちる。 次の日、俺は学校を休んだ。その日、何故か海が俺の家までプリントを届けに来て、俺の部屋に無理に入った。するとだ。俺の胸ぐらを掴み、俺を睨みつけた。俺にはもう喧嘩をするような気力は無く、下を向いた。あのさぁ、いじめっ子ってダサいよね。返ってきちゃうんだもんね。僕には返って来ないよ。君からの分でプラマイゼロだからね。と普段の海なら絶対に見せないような気持ちの悪い笑みを浮かべて去っていった。それから俺は部屋に閉じこもった。うるさいうるさい。いじめがなんだ。俺は、俺は、何がしたかったんだ、、、?毎日問い続ける。蘇る記憶に、また俺は涙でPCがだんだんと見えなくなる。