永遠の刻を、あなたとともに。
『・・・俺を、お前の物にしてくれ』 首を傾けて、首筋を差し出す。 彼女は驚いた顔をして、数回瞬きを繰り返した。 『・・・噛んで、いいの?』 小ぶりな口元から覗く犬歯が、鋭く伸びるのが見えた。 『あなたも、こうなっちゃうよ?』 彼女の瞳孔が、猫のように縦長に変化していく。 『・・・お前が、俺の隣にいてくれるのなら』 永遠に死なない、おぞましい化け物に成り果てたとしても、 『構わない』 ガリッ 『ぅあ・・・っ』 鋭い痛みに思わず喘ぐと、優しい腕に抱きしめられた。 血が、吸われていくのを感じる。 ゆっくりと痛みが引いて、代わりに身体を満たすのは・・・言いようもない、心地よさ・・・ 『・・・ごちそうさまぁ!』 私に吸血されて、気を失った幼馴染みを抱きかかえる。 『私とあなたは、これからずーっとずっと、一緒だよ。』 耳元で囁いてやれば、彼の口元が僅かに綻んだ。 さて、あなたのためのご飯を用意しなくっちゃね。 ゆっくりと伸び始める犬歯を確認して、私は小さく微笑んだ。