【短編小説】ある男子と女子のお話。
僕の姉は、声が出ない。 音や声は聞こえるが、のどの部分が壊れていて,声が出せない。 僕が姉ちゃんを支えないとって思った。 僕の姉ちゃんは、少し頼りない感じがする人だ。 実質,僕がお兄ちゃんみたいなことをしている。 姉ちゃんは、手話を覚えるのが苦手で,いっつも紙に書いて会話している。 どこか抜けている姉ちゃん,でもそこが好きだった。 放課後,学校から帰った時,家に姉ちゃんがいた。 いっつもは彼氏(仮)と一緒に遊んでいるのに。 「どした?」 何気なく聴いてみた。 その途端,姉ちゃんは家から飛び出た。 必死に追いかけた。 ハァ,ハァ, 「姉ちゃん?」 着いたのは近所の公園だ。 姉ちゃんは砂に字を書いた。 『あいつに、彼女がいた。浮気していた。』 ハ? その瞬間,姉ちゃんは泣き出した。 僕は奴の家まで行ってドアを何回か蹴ってきた。 数日後,僕と姉ちゃんは血がつながっていないことが分かった。 血がつながっていないということは結婚できるということだ。 僕が、姉ちゃんを幸せにするんだ。