僕と花江の物語
僕は、犬として生きている。名前は、春。 飼い主の花江ちゃんは、今まで、とても僕のことを愛してくれていた。 ある日のこといつものように花江ちゃんは、 「行ってきまーす!」 と言って家を出て行った。いつもなら帰って来る時間、花江ちゃんは、帰って来なかった。もう少し待った。でも帰って来なかった。お母さんが僕に言った。 「春、花江が帰りに交通事故にあったから、中央病院に行ってくるから、お留守番よろしくね。」 とても急いでるようだった。僕は、花江ちゃんのところに行きたかった。お母さんがドアを開けたとき、僕は飛び出た。お母さんが 「春!止まりなさい!」 と言った。僕はその声を無視して走り出した。中央病院に向かって。いつも元気な、花江ちゃんを思い出しながら。ニコニコして部活のことを話してくれた花江ちゃん。 運動会のことも話してくれた。 中央病院についた。病室に急いで入った。 花江ちゃんは、苦しそうだった。目には、涙を浮かべていた。それを僕は、なめてあげた。嬉しいときに流す涙とは、違う気がした。先生が言った 「左足を骨折してます。」 明日手術をすることになった。 僕は言った(花江ちゃん、家で見守ってるからね)