伝えられているはずの言葉
俺のクラスには、言葉があやふやになったりする、という病気を持った女の子がいる。病気の名前は忘れた。 俺のクラスの女の子、花音は、言葉の順番がおかしい時ある。 もちろんみんなは言葉があやふやなことについて理解していて、他のクラスの子がからかっていたら、みんなで守る。きっと偽善じゃなくて本心で守っていると思う。 ただ俺は、彼女のことがどうしても信じれなかった。順番があやふやになるのもについてだ。 「ろこいてもしい?」 「うーん、ロコモコの事かなぁ。」 みんなでさえ解読できない言葉もたまにある。 「なくないれぇ」 「無くし物、、かな?あ、この消しゴム、この前拾ったの。【のんか】って書いてあるけど、かのんだと思って。」 「うん」 俺はより一層怖くなった。花音はある意味気持ちを理解してもらってない。俺はわかる。彼女はただ、言葉があやふやなのでは無い。あやふやの中にある本心があるんだ。当たり前、を超えている。 レクの時間、花音は叫んだ。 「りかてなんいったらしいいくなれな」 俺はついに言った。 「おい!こいつ、やっぱりおかしいぞ!」 「何よ。ただ話したいことが言えないだけ。今まで守ってきたじゃない。理解してなかったの?」 「聞こえないのか!?花音の言葉だよ!お前らが理解してないんだよ!よく聞いてみたら分かるだろ!」 「りかねなんいったらしいちくなれな」 意味がわかったでしょうか。この作品は、このような病気や障害を持った人をからかっている訳ではなく、気づいてない皆がこの後どうなるか、ということを捉えて欲しいです。