からっぽ
──愛って、なんだろう。 私は、愛が分からない。理解できない。 「ねえ、あいってなあに?」 『愛はね、心の瓶が満たされていく素敵なもの。』 『いっぱいになったら、その人の瓶は割れてしまうのよ。 傷ついてボロボロになることもあるけれど、ね。』 『からっぽになれば、また足せばいいの…』 そう言って、お母さんは甘いお菓子が入っている瓶をくれた。 『何もかも受け入れる。それが愛。 私はあなたのことも愛しているわ…』 お母さんは私の瓶に、キャンディを3つ投げ入れた。 ──愛にかこまれて、わたしはしあわせ。 なのに、どうしてだろう。 こころにぽっかりと穴が空いたままなのは。 私は愛を知りたかった。 みんなから愛されたかった。 そのために、外見には人一倍気を配った。 私は愛されていた。確かに愛されていた。 でも。私は愛がわからないの… 「雨の日は…嫌い。」 その日は傘だけでは濡れてしまうような大雨だった。 今日は家に帰りたくないや。 雨の日は、お母さんが不機嫌になる。 雨が止むまで、どこかで待ってよう。 街をふらついて。 私は一体何を思ったんだろうか? 急に立ち止まって、ゆっくりと横に目をやった。 そこには、傘もささずに泣いている1人の少女がいた。 ──カラン。 私の心の瓶に、初めて入った甘い粒。 この感情の名前を、私はまだ知らない。 感想お待ちしてます!
みんなの答え
辛口の答え
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すごい!
私も違う名前で短編小説書いたんですが なんか長くなってしまって全然短編小説じゃなくなりました(笑) それに比べてなつきさんは物語を上手く短く人に伝わりやすくして凄いと思いました!
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