未来への紙飛行機
「やっぱりダメだ。紙飛行機……ぜんっぜん飛ばない!」 ぐしゃぐしゃになった紙飛行機をゴミ箱に投げていく。 「クシュンッ!…窓閉めよ。……………わぁっっ!」 ビューッッ! 窓からすごい風がふいた。しかも紙飛行機も飛んできた。 「あっぶなーい!目に刺さるところだったじゃん!」 「ごめんなさ~い!僕ので~す!」 紙飛行機のようになめらかな声が聞こえた。窓から聞こえたわけでもないような…… 「え?これ君の?」 窓の外を見ても誰もいない。 「……この紙飛行機の折り方、見てみよう。…えっと……こうして…」 私の手は勝手に動いた。 「よし、完成!飛ばすぞー!」 私は窓の外に紙飛行機を飛ばした。 「え………」 紙飛行機は驚くほど飛んだ。 「すごい!なんで?」 紙飛行機は空へ未来へと飛んだ。 あの声のようになめらかに。