天使色のシロ
これは私の母の話。 母は子供の頃、シロという犬を飼っていた。隣のおばさんが、子犬がうまれたからと両親にたのみこんで飼わせてもらったそう。シロは優しい子で、母が泣いている時はいつもそばにくっついていた。こうして二人は家族として仲を深めていった。 母が一人暮らしを始めて少したった頃実家から、『シロももう年で弱ってきたわ。最近変な症状も出てきたし』 と告げられた。母は、シロといられる時間ももう長くないだろうと実家に帰り、シロと数日過ごした。 そんなある日、買い物から帰るとシロの姿がなかった。シロの足はガクガクで、自分の体重を支えるのも精一杯でまともに歩ける状態じゃなかった。目だって見えるかどうかという状態で、おまけにまっすぐ歩けない。一人で遠くに行けるはずがなかった。 若い頃シロは何度も鎖をはずして逃げ出したが、夕飯までには必ず帰った。 だがその日、シロは帰らなかった。そのあともシロを必死で探したが、見つかることはなかった。 母は自分のアパートにガウディのような色合いの、シロの写真を飾る棚を作った。母のお父さんは、仏壇のつもりかと言ったが、そうではない。母は天使の台座を作っただけ。シロは母の家に訪れた天使だった。だから白って名前だったんだきっと。シロは沢山の幸せをくれた。役目をおえて出ていってしまったけどきっと今でも誰かに幸せをあげている。 母は実は今でもシロが生きているのではないかと私にだけ教えてくれた。
みんなの答え
辛口の答え
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シロは、どこかな。
シロって、本当にどこにいったんですかね。 なきそうになりました。 かんどうできる、短編小説、ありがとうございます。
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