下の名前
「あー由希、おはよう!」 「夏江くん、おはよー」 彼は夏江優くん。 私の彼氏です。 「そろそろ、俺のこと下の名前で呼ばん?」 「む、無理だよぉ~」 「じゃあ、明日の3000m走で、俺が一位になったら呼んで?」 「い、いいよ」 夏江くんは足がはやいが、さすがに一位にはなれないと思った。 次の日 「それでは、よーい、ドン!」 夏江くんがスタートダッシュを決め、一位に。 2位に半周以上の差をつけてそのままゴール! 数分後 「一位だよ?俺、下の名前で呼んで?」 「ゆっゆゆゆううゆ…」 「面白いね由希。好きだよ」 「やめてよ!ゆ、優! 私の方が好き…なんだからっ! こんなこと言わせないでよー」 「やっぱ頑張ってよかった。」 どうやら1カ月ほど前から毎日練習していたらしい。 「優、好き!」