これまでも、これからも大好きだよ
「僕は幸せ者だよね、最期に顔を見る相手が君で…」 私の彼氏、キョウは眠そうに病室のベットの上から訴えかける 「もう、キョウ。最期なんて言わないでよ?もっと長く生きなさいよ、?」 「えー?漫画じゃないんだから奇跡の復活なんてできないって」 「でも、まだわかんないじゃん」 「…カスミ?」 私の名前を呼んだ彼は言葉を続ける 「一週間前ぐらいさ、この病室でカスミが言ってくれたじゃん。『もしキョウが死んじゃったら私は追いかけるからね?』って」 「、そういえばそんなことも言ったけど…」 「僕が死んじゃっても、追いかけてきたらダメだからな?絶対に。僕はその言葉が聞けただけで満足だよ」 「キョウ…ありがとう…」 「僕が死んだら、すぐに新しい人を見つけるんだぞ?いつまでもずるずる引きずっちゃダメだからな?もしこの約束守らなかったら化けてでていくからな?」 それはそれでちょっぴり嬉しいけど… でも、私はうまく返事が出来なかった 約束しちゃったら、キョウの死を受け入れてしまいそうで 「じゃあ、約束守れよ?」 そう言ってキョウは手を伸ばす 「ゆーびきーりげんまん、」 掠れた声でキョウが歌う 「うそ、ついたら…」 その先、彼が言葉を発することはなかった 私の小指と彼の小指が離れる その時私はキョウの左手に手紙があることに気づいた 封筒に3枚ほどの手紙と、指輪が入っていたのだ 私はそれを左手の薬指にはめる そして、同じ指に指輪がつけられているキョウの左手を握った もう、キョウは石みたいに冷たくなっちゃってた 「生きてる間にわたしなさいよ、バカっ」