薄紫の花
この女は、人間じゃない。 ふと、そう思った。 だが不思議と、怖くはない・・・。 こんなド田舎の畦道には似つかわしくない、美しい女性。薄紫のワンピースが、ひらひら風に揺れる。肘の辺りまである黒髪。 女が、ついと顔をこちらへ向けた。目が合う。 『あなた・・・いくつ?』 彼女は、涼やかな声でそう問うた。 『・・・17』 その姿に若干ボーッとなりながら、俺は答える。 『そうなの・・・』 女の、髪をかき上げる仕草。直後、花が咲くように笑った。 『高校生くらい?若いのね』 彼女はしばらく、俺に学校の事や家の事などを尋ねては、嬉しそうに話を聞いていた。 会話が尽きる頃。彼女はワンピースの裾を破いて、俺に目隠しをした。 『いいよって言うまで取っちゃダメよ』 彼女はそう、柔らかく笑う。 ほんの数秒の沈黙。 さあっと一際強い風が吹いたとき、 『・・・いいよ』 そこには、大輪の花をつけた、大きな藤の木があった。
みんなの答え
辛口の答え
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素敵!!
なんだか、少し不思議な小説ですね! 女の子は藤の花だったんですか? いろいろ考えられて面白いです!! 文章の表現が豊かですね!とても素敵です!!
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