地獄の世界
また仲間が殺される。また人を殺す。 こんなことの繰り返しだ。 明日も、月を拝めるだろうか。 あと何回、太陽の光を浴びれるだろうか。 缶詰めを食べながら思う。戦場なんて地獄だ。 急に空襲警報が鳴り響いた。 「逃げろ!爆弾を落としてきたぞ!」 缶詰めを投げ捨て、大急ぎでシェルターに駆け込んだ。 誰かがシェルターの蓋を閉めたとき、 爆発音が聴こえた。すごい振動だ。 耳を塞ぎながら蓋を見る。 __や、やばい壊れそうだ。やめてくれ、これ以上は…! 「ひぎゃっ!?」 予想通り蓋が壊れ、爆風が…! 「う"…ぁ…あ"ぁ…」 痛みで目を覚ました。どうやら生きているらしい。奇跡的に骨は折れていなかった。手足もある。 痛みに歯を食い縛りながら、辺りを見回す。 「な、なんだ…これ…!」 辺りには死体、死体、死体… 「う"」 思わず胃の中身を吐き出した。 地獄じゃないか。もう嫌だ! はやく戦争なんて終わってくれ!