触れない見えない気配もない
何も出来ない。何も知らない。意味なんかどこにもない。意味なんて求めてもしかたないんだからさ。 なんで、そんなに追求するの? ねぇ。 イタズラに、意味を求めてもしかたないでしょ? なんでそんなこと聞くの? ねぇ、ねぇってば。 なんでそんなことしたって聞くの? それは、イタズラしたかったからだよ。 なんでイタズラしたかったかって聞くの? イタズラしたい気分だったからだよ。 なんでイタズラしたい気分だったって聞くの? そんなの、分かるわけないじゃないか。 僕は、子供なんだ。それくらい、母さんだって知ってるでしょ? ねぇ、僕の声も聞いてよ。 触れない、見えない、気配もない僕の言葉は、音となりひとつひとつ空気を震わせ、母さんの耳の鼓膜を震わせているはずだ。 ねぇ!聞こえてるんでしょ!僕のことも考えてよ!