雨の日の窓を ホラー
私の名前は橘 岬。高校二年生。 私は高校のオカルト研究クラブに入っている。 そしてそのクラブの活動の1つとして都市伝説【お窓様】を呼び出す事になった。 「お窓様、お窓様、雨と共にお入り下さい。」 雨が降っているにも関わらず窓が開いている部屋で、部長である平野が良く響く声で言う。 これがお窓様の呼び出し方。目を瞑ったままそういう風に言うと、お窓様が来てくださるのだ。 ・・・呼び出せたとしても、皆目を瞑ったままなのだから、お窓様が何をしているのかは誰も解らないのだが。 ひゅうっと開いた窓がある方から肌寒い雨風が入ってくる。 「・・・なーんだ、何もねーじゃん!」 部員である塙が大声を出す。 「これなら、目開けたって何もねーんじゃな」 唐突に塙の座っている方から生暖かい液体が飛んでくる。 ・・・何、だろう。これ・・・ 「お、おい塙。変な冗談止めろって。」 平野が不安そうな声色で同意を求める。しかしそれに対する返答は無い。 「う、うわあぁぁ!?」 数秒して平野の悲鳴が聴こえた後にぐちゃりと嫌な音がした。 怖い、怖い、怖い。今すぐに目を開けて逃げ出したい。けど・・・ 目を開けたら、私も、二人と同じようになってしまうんじゃ・・・ そしてじっと目を瞑っていて数分がたつのでは無いかと言うその時、 「貴方は、賢いのね。」 そんな声が聞こえてきたと同時に、自分を潰してしまうのでは無いかというほど重たかった空気が、フワッと軽くなった。 ・・・あれからもう5年もたった。 平野と塙は今でも見つかっていない。 そして、お窓様の正体が一体何だったのかも・・・ あれから私は、雨の日には窓を開けないようにしている。だって、もしかしたらお窓様が来てしまうかも知れないから・・・ END 感想お待ちしております!