一緒だから…
私は『秋山 千紗(あきやま ちさ)』中学1年生だ。今日は私の親友『山原 雪(やまはら ゆき)』と一緒に帰る日だ。でも何故だ?雪がいない。いつも待ち合わせしているベンチにもいない。どこ行ったんだろうか。少し座って待っていると雪の声が体育館裏から聞こえた。「行ってみるか…」ぽつりと呟き体育館裏へむかう。 「あ、雪!こんなところ…に……え?」 「先輩…好きです。」 時が止まったように感じた。好き?そんな話聞いたことない。いつも一緒にいたのに。相談された事なんてなかった。 「ごめん。好きな人…いるから。」 その言葉を聞いた瞬間安心した。でも諦めるしかないとも思った。私も先輩が好きだった。その事を雪にも言っていた。そのせいだろう。絶望に襲われた。「友達でしょう?ずっと一緒だからね。」嘘だ。 「え…千紗…?」 「雪…。」 「い、いつから…見てた…?」 「最初からだよ。ずっと見てたよ。全部見ちゃったよ。ねぇ、何で何で…」 「ごめん」 そう言って雪は走り去った。信じてたのにな……。 「千紗ちゃん…俺、千紗ちゃんが好き。でも、山原さんに告白されて…それで…」 「ごめんなさい。」 「え?」 「私は先輩が好きです。でも、雪の方が大切です。先輩と付き合って雪と気まずくなるのは嫌なので……。それでは」 そういい私は雪の向かった方に走って行った。私は恋より親友を優先したみたいだ。 「雪!!」 「千紗…?なんで…?」 「ごめん雪!さっきは強いこと言って……私、雪が先輩のこと好きって知らなかった。私が先輩を好きって知ってたから言いにくかったんだよね…。私、先輩より雪と一緒にいたい。雪、私とこれからも一緒にいてくれますか?」 「……こんな私でいいのなら…………これからも一緒にいてください!」 「…!?ありがとう…!これからも一緒だから…よろしくお願いします!」