桜
鳥の歌声が聞こえる。たぶん、この声はウグイス。 桜の花びらの雨が降っていた。でも、 まだ桜は咲き誇っている。 「ユミ、はやくおいでよ!綺麗だよ」 桜のトンネルの前で、お姉ちゃんが手を降っている。 __待ってよ、お姉ちゃん。 私は急いでお姉ちゃんに追い付いた。 私たちの目の前には、大きな桜のトンネルがある。 __きれいだね、お姉ちゃん。来年もまた一緒に見れるかな? 「ううん、もう一緒に見れないよ」 「…………………………か」 この声は誰? 私は目を覚ました。ここは病院のようだ。体が痛い。特に腕と足が。 あれ、お姉ちゃんは?桜は? 私の隣でお父さんとお母さんが泣いている。 どうして泣いているの?お姉ちゃんは? 「ユミ、よく聞いて。お姉ちゃんは…」 お母さんが口を開いた。 やめて、知りたくない。