短編小説「この星は美しい。」 辛口OK。
ヒソヒソ聞こえる悪口。平気で人の心を殴り、言葉のナイフで突き刺す人々。 昔、人類は地球という名の星に生まれた。その星は美しかった。人類同士が関わり合う事で言葉が作られ、"それ" が生まれた。"それ" は、今では人々が感情と呼ぶものだった。"それ" が生まれた事で人類は豊かになる一方、いわゆる悪という部分も発達して行った。人々は、お互いを傷つけるために"それ" を使い社会を汚した。 "それ" は、生き物ではない。言葉を作り出す道具の様なものだった。 "それ" の使い方を誤った者達は今日も泥沼の様な妄言を吐き散らしている。 しかしそんな中、この星だけが人々を嘲笑う様に美しかった。ただ美しかった。 この星は美しい。