私の家族。
「結城くん、私ね……」 「はい。何でしょうか?」 私は結城をまっすぐ見た。 「私ね、肺炎ってやつらしいの。だから…………」 結城は泣いていた。私が死かけていることをわかったのだろう、ぽつぽつと 涙が出ていた。 結城とは幼馴染みだった。昔から仲良しで。とてもよく遊び、喧嘩して、笑 った。でも私は小さい、まだ小5なのに、肺炎と診断された。最初は結城には言いたくなかったけど、言うしかなかった。でも、いったらこれだ。だって、親がいない私たちは家族のような そんざいだったから。 「あの、臨海さん!ぼっ、僕……」 そこで私はくらっとした。 ばたりとたおれる。 「僕はずっと臨海さんのことが好きでした。ずっと明るくて元気で、ほかの 誰より、自分の、自分より、大切な存在でした。だから……」 結城は顔をあげ、はっきりといった。 「どうか、天国にいかないで。いかないで、天国に!僕と一緒にくらそうよ !」 私はほとんどきこえなかった。でも、 僕と一緒にくらそうよ、はきこえた。 「臨海さん。僕とどうか……結婚して 」 すると、くちびるに何か感じた。 ありがとう。今度私が生まれかわったら、一緒にずっとくらそうね。 ありがとう。大好きな家族。