ピーチサイダー。(夏休み)
ピーチサイダーorレモンジュース、、 10分も悩んでいる。 コンビニ内の客が何人か入れかわり、もう私が来店したときの客はいなくなっていた。 値段も量も、会社まで一緒。 「うーん、、」 私がレモンジュースに手を伸ばしたとき、 「こっち。」 声がして、後ろから伸びた手はピーチサイダーをとった。 「えっ?こっち?」 「うん。」 「あぁ、海(かい)か。久しぶりィ!」 クラスメートの海だった。 「夏芽(なつめ)は、こっちだ。」 「えぇ、せっかくレモンジュースにしよって思ったのにィ。」 「なんだよ、決めてやったのに。」 「別に良いけどさぁ。」 ピーチサイダーを買って、海沿いに行く。 波の音は涼しいけれど、太陽が暑い。 ペットボトルのピーチサイダーに太陽が当たり、きらきら弾けている。 「何?こっちにして良かったって?」 「いや、別にどっちでも良かったから。」 「なんだよ、それ。」 海が弾けるような笑顔になる。 その笑顔をみて、気づく。 「いいや、ピーチサイダーにして、良かったかも。」 喉を弾けながら通る、ピーチサイダー。