短編小説みんなの答え:27

返して。

『ほんっと、死ねばいいのに』 その言葉が全ての、始まりだった。 「ねぇ、真城さん聞いた?」 「なにが?」 「雪原小鈴のこと」 「…なにも」 「大変なの!今朝ね、学校の中庭で」 『雪原の死体が、見つかったんだって』 __え 「しかも自殺だって!ヤバくない?」 言葉が、出なかった。 自殺、じさつ、じ、さつ、ジサツ… やがて教室がザワついてきたけど、ぼやけていて何も見えなかった。 ただ、私の心臓の音だけが、クリアに頭の中に響いている。 そんな、私は…… 「ホームルーム始めるぞー」 そこから先のことは、もう覚えていない。 ただ1つわかることは、昨日まで1日だって欠かさず埋まっていた雪原の机が、今日は空だったという、事実だけ。 クラスメイトの視線が、一斉にこちらに注がれる。 簡単な話。 こんなことになった原因は、 _私だ。 私はもっと、まともな人間だった。 親の期待が凄くて、その期待に答えようと必死に努力して、なんとか成績をキープして。 でも頑張っても、頑張っても、親は褒めてくれなかった。 このくらい当然だ、と毎回言われた。 どうしてもっと上へ行けないんだ、と言われた時もあった。 みんなが遊んでるとき、私は勉強して。 みんなが寝てる時も、私は勉強してた。 それでも、誰も、何も、認めてくれない。 やがて、私の心と現実の世界の間には、分厚くて荒い、大きなすりガラスが置かれた。 成績が下がれば、失望される。誰も私を見てくれなくなる。 ぼやけた世界に目を凝らして、私は必死に勉強した。 …大丈夫。今までだって私はやってきた。今までと同じ。私はできる。 分厚いガラス越しだってことに、気づいていなかった。 そんなとき、あいつがやってきた。 雪原小鈴。気さくな人柄と明るい笑顔で、彼女はすぐクラスに馴染んだ。 正直、私はあまり彼女のことが好きではなかった。彼女は馬鹿だった。成績も悪いし、理解能力もない。 でもその性格のおかげで、彼女の周りにはいつも人が集まっている。 なんにも努力してないくせに、馬鹿なのに…いや、馬鹿だから。彼女はよく褒められていた。 大したことじゃないのに、当たり前のことなのに、彼女がすると凄いと言う。 その何倍も上のことも、私がすると当たり前だと言う。 簡単に笑顔を向けて貰える彼女の事が、私は凄く憎らしかった。 「…雪原さん、これぐらい当然にわからないと、大変だと思うけど」 ある日、私と彼女は同じ班になった。 数学の時間、問題を教え合うという班活動のとき、私はそう言った。 応用問題の基礎の基礎の段階で、彼女は全く理解できていなかった。 特に他意はなかった。これが分かっていないと説明の仕様がない。これから先だって絶対大変だ。 「なんでも出来て、いいね。真城さんは」 「…え?」 当たり前だろう。このくらい。 「特に努力しなくても出来る真城さんとは違って、私は勉強しないとわかんないの…これでも頑張ってるんだよ、私だって」 「……………」 は …努力してない、だって? …これでも頑張ってる、だって? 私がどれだけ死ぬ気で勉強してきたと思ってんだ。 あんたはそんな気で努力したことがあるのか? 1点でも稼ごうと寝る間も惜しんで教科書をめくっていたか? ご飯とお風呂と睡眠以外の時間を、勉強に費やしていたか? 私を、今までの努力を、苦労を、全部、侮辱された気分だった。 (…ふざけるな) ガラスが黒く染まっていった。 それから何日かがすぎた。 私以外にも、雪原のことを悪く思う人はいたようで、その人たちと寄って集って陰口を叩いていた。 本人にも絶対聞こえていただろうけど、学校には毎日来ていたし、先生にも何も言われなかった。 成績優秀な優等生の私に対して、何も言えないようだった。 だから、調子に乗っていたのかもしれない。 別に虐めているわけじゃない。 ただ自分の思ったことを共有しているだけ。 事実を言っているだけ。 一線を超えたらもう、それは立派な犯罪なんだってことにも気づかずに。 私は愚かだった。 「ほんっと、死ねばいいのに」 「あはははっ!ほんとそれ!!」 翌日、雪原小鈴は、死んだ。 「返してっ!こっちゃんを返してっ!!私の親友を返してえぇぇえっ!!!」 「………」 「お前のせいでこっちゃんは死んだんだ!!お前も死ね!!死んで償えっ!!!」 …どうして、こうなった。 こんなはずじゃ、なかったのに。 違う。私は、私は……っ

いろんな相談先があります

子供こどものSOSの相談窓口まどぐち[文部科学省]

いじめで困ったり、ともだちや先生のことで不安や悩みがあったりしたら、一人で悩まず、いつでもすぐ相談してね。

みんなの答え

辛口の答え

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びっくり!!

題名とかもうスゴイです! スゴイってレべルじゃないけど。 とにかくもうびっくり!!しょう来の夢は小説家?


すごいですね!

どうも、鈴木爆撃機です。 面白かったです。 精一杯努力しているのに、「天才」「才能があるから」で簡単に片付けられるの、「お前センスあるから努力せんでも良いもんな。羨ましいよ。」と言われた様な感じがして嫌なんです。 僕のそんな気持ちがこの小説に表されたような、そんな印象を持ちました。 この短編小説がもっと有名になったら嬉しいですね。


えっ!すご!

鳥肌立ちました!小説の天才ですね!夢中で読んでしまいました!


好きです←

好きです(( どうも、ゆにと申します(*´∀`*) もう、最初から溢れ出るバトエン感にすっかり夢中になりました! お互いの誤解というか、どちらも悩みを抱えてたというか…。 私的には、小雪ちゃんと同じ勉強苦手だから、共感です。 でも、「何にもしなくても出来る」ていう発言には少しムッとしたかも…。 主人公ちゃんにも共感です((訂正 素敵なお話ありがとうございました♪ では~。


すごいですね!

人間って怖い…


感動…

やっぱ、いじめはよくない。 陰口言ってて絶対聞かれてるってもう陰口言ってる時点でいじめって確定してる様なもの。真城の言うこともわかるし、雪原の言うこともわかる。 いじめはよくないことと改めて思いました。


こんにちは!なっちです!

わぁー!すごいです! 表現の仕方がもう! 「ガラス」って! それが「黒く染まる」とか! 分かりやすく、オリジナリティがある とてもいい表現!す、すごい、、、 ちょっと自信なくしました、、、 お願いです! ぜひ、私の小説読んでください! アドバイスが欲しいです! 「花咲小夜」でやってます!


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ひみつのあいことばってなに?
なんのために設定(せってい)するの?

【ひみつのあいことばってなに?】

じぶんコードを作るための仕組みだよ。

じぶんコードは、「ニックネーム」と「ひみつのあいことば」から作られます。

【じぶんコードってなに?】

投稿(とうこう)が公開されたときに、ニックネームの後ろにつく英数字(記号ふくむ)の自分専用(せんよう)のマークです。

ニックネームの後ろにじぶんコードが表示されている例

【なんのために設定(せってい)するの?】

「ひみつのあいことば」によって、「なりすまし」をふせぐことができます

「じぶんコード」は、あなた自身が入力した「ニックネーム」と「ひみつのあいことば」から作られます。

それにより、同じニックネームだったとしても、それぞれの「じぶんコード」が表示されるので、別々の人であることがわかります。

ひみつのあいことば①必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

ひみつのあいことば②必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

※みんなで使うスマホ・パソコンではチェックしないでね

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