依存症状
お前は、ずっとそのままでいればいい。ただ俺の側にいれば、それで・・・。 彼女は、包丁すら上手く扱えない。 ペットボトルのフタも、開けられない。 文字を書くことは何とか出来るが、それでも少し、字体が歪んでしまう。 ・・・生まれつき、握力が微弱なせいだ。 俺が彼女の手助けをすると、それがどんな小さい事でも、必ず嬉しそうに礼を言ってくれる。 彼女は俺に、頼り切っている。 ・・・いっそこのまま、俺がいないと生きていけないようになってしまえばいい・・・なんて。時々、そんな事を思う。俺にもっと、べったり依存して。俺がいないと、息をするのも忘れてしまうくらい重症になってしまえばいい・・・と。 彼女は、包丁を【扱えない】んじゃない。 俺が、【扱わせない】ようにしている。 ペットボトルのフタも、オープナーがあれば自力で開けられる。 文字も、ペンを手に固定すれば綺麗に書けるはずだ。 俺が、それを阻止している。 彼女が、自分の可能性に気づいてしまわないように。俺がいないとダメだと、そう思うように。 彼女に必要とされたいから。 彼女のありがとうが聞きたいから。 彼女の側に居たいから。 ・・・全部、俺が仕組んだ事だ。 『ごめんね、これ開けてほしいんだけど・・・いいかな?』 少し申し訳なさそうに、おずおずと近づいてくる彼女。その頭をよしよしと撫でる。 『任せておけ』 手渡されたペットボトルのフタを、パキッと開けた。 『えへへ、いつもありがとう!』 本当に依存しているのは・・・
みんなの答え
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すごい!
ペリカンと申します! じゅ…っ15歳でこの語彙力!凄くないですか。尊敬します。 依存ですか…やっぱり好きな人、恋人に依存する人もいるんですね~。 で、この人は依存を自覚してると! お話の内容、文面!!凄いです。凄いとしか言い様がありません! これからも応援します!