久しぶり投稿!! 「化け狸と少女」
ある村では、一匹の化け狸が大層悪事を働いていると噂になっていた。その噂の化け狸は、今日も男に化け葉っぱの偽の金を使い食料を調達していた。「酒一つと…おや?」狸の目に入ったのは、金平糖が入った包み。「あと、これ一つ」金平糖も一緒に買い店を出る。少し離れた所で変化を解くと、店員が握る金は葉っぱに変わってしまっていた。「こらーー!!この悪狸ー!!」店から怒声が響く。「大成功」半分変化を解き、狸耳と尻尾が生えた男は、こっそり呟いた。帰ろうとすると、道に一人の少女が。涙を流してうずくまっている。いつもなら通りすぎて行くが、今日は出来なかった。声を掛けるが少女は泣き止まない。男は何かを思いだし小さな包みを取り出す。「ねえお嬢ちゃん、これ、好きかな?」一粒口に含ませてやる。「甘い」「…だろ?」本当は自分で全部食べるつもりだったが、少女の笑顔を見ているとどうでもよくなっていた。「お兄さん、ありがとう…!お名前は…?」「俺はただの泥棒さ、じゃあな」変化が解けそうだったので足早に帰る。でも少女の笑顔は頭からずっと離れなかった。その時、男から狸の耳と尻尾が生えていたことは、少女しか知らない。
みんなの答え
辛口の答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
いいね!
元「なな」の「修菜(しゅうな)」です! …上手! 終わり方もいいです!
1 〜 1件を表示