さよなら
いつから、こんな関係になってしまったのだろう。 いくら後悔したって、もう戻る事はできない。 車の中、二人きり。 何年か前なら、僕は真っ赤になるくらい緊張していただろう。 けれど、今は違う。 この人といたって、なにも感じない。 数年目のあの気持ちは、何処へ行ってしまったのだろうか? 隣にいる無愛想なその人は、ただ、窓の外を眺めている。 目を合わせることなんてない。 それは、目を合わせられないという意味ではなく、「あなたなんて見ていたくもない。」と言うメッセージなのだろう。 いくらなんでも、酷い。 僕だって、こんなのとは一緒に居たくない。 君が買い物に行こうって言ったんだろう? 運転だって僕に任せっきり。 前までは、優しくて、可愛くて、綺麗だと思えた。 一緒にいるだけで、それだけで、楽しかった。幸せだった。 けれど、今はどうだろう。 優しさなんて微塵も感じない。 可愛いとも、綺麗とも思えない。 あぁ、こんなことなら_ 僕は決めた。そして、すぐにそれを行動に移した。 「俺さ、もう君のこと好きじゃないんだ。君も同じだろう?もう、別れよう」 僕は言った。 さぁ、彼女はどんな反応をするだろう。 もしかしたら_ と、期待した僕が馬鹿だった。 隣の女は、表情一つ変えずに、言った。 「わかった」 4文字だ。たった4文字。 この4文字で、僕らは終わったんだ。 その女は、「降ろして」とだけ言って、すぐに行ってしまった。 最後に、さよならぐらい言いたかった。 しかし、そんな気持ちはすぐに消えた。 僕は車を走らせ、あの人のいなくなった部屋へと帰った。 その部屋には、あの人の匂いも、愛情も、残ってはいなかった。
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すごいですね!
文章カがすごいと思います!話がリアルで本当にその世界へ行ったみたいです! これからも投槁してくれるとうれしいです!感動しました!
すごい
もう既に2人の間の愛情はなくなっていることは分かっていても、 最後少しの期待をしてしまうのがリアルですごく切ないです…(T-T)
すごい
文章力すげぇね