木陰の君に
拝啓。 いつも木陰で読書する君へ パラパラとページをめくる手は 青々している葉のように 柔らかく、しなやかで。 時折瞼を閉じて目を休ませる瞬間は、 青空に虹を見つけたときのように 幸福感に溢れていて。 耳にかけた髪が風に揺られて横顔を隠す瞬間は、 清純な美しい花びらが一枚散ったように、 儚い夜の夢のようで。 僕はこんなにも、君のことが好きなのです。 あぁ、そんな顔をしないでください。 僕はあなたの寄りかかる木なのです。 こんなにも近くにいるのに、 声だってかけられやしないのです。 怖がらなくてもいいのです。 君のために、桃色の春風に揺れてみましょう。 君のために、青色の夏風に揺れてみましょう。 君のために、黄色の秋風に揺れてみましょう。 君のために、白色の冬風に揺れてみましょう。 今日も君は来るのでしょうか。 朝早くの住んだ空の頃にくるのでしょうか。 輝く太陽の登る昼頃にくるのでしょうか。 夕闇に照らされる頃にくるのでしょうか。 月が照らす頃にくるのでしょうか。 僕は、待っています。
みんなの答え
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。
綺麗で素敵な小説ですね
ねぇ!なに!?好き!!
タイトルの通りですね(←適当か)。 好みの作品でした…えー…好きだぁ(*´ω`*)描写の丁寧さと、上手な空白の使い方が、流石だなぁと思いました。素敵なお話ありがとうございました! 1つ気になったこと言ってもいいですかね…しょーもないことなんですけど…その…。 「風白し」という季語がありまして。それが秋の季語で、淀みのない綺麗な風が吹いている、という意味なんです。 だから、白いっていう表現は秋に使って欲しかった…!という個人的な意見です。 でもこの季語知る前は私も、冬は白でしよーって思ってたので!あんまり気にしないでください!すみません|ω・`) 次作も楽しみにしています♪