鳥居の向こう (短編小説)
_その子は、雪がよく似合う綺麗な子だった。_ …私は神社が好きな、学校に行っていない女子。 _とある寒い冬の日、私は少し遠くの神社へ行った。その神社はかなり森の深い場所にあった。はぁ…綺麗。 じーっと見てたら、鳥居の神社側に女の子がいる事に気がついた。 その子は肌が白く、巫女姿で、頭には紅い小さな花をつけていた。 普通なら幽霊だと思うだろう。でも私は何故か大丈夫だと思い、声をかけた。 「綺麗だよね。ここ。」 女の子は「うん」と頷いた。よく見たらその子の髪飾りは彼岸花だった。 なぜだか分からないが私はその子に惹きよせられた。 それから毎日通った。そして、その子とたくさん話した。雑談したり、互いに慰めあったりもした。 その日、その子は今まで辛かったと言った。「ありがとう。貴女と話してると楽しい。」と言うと同時に涙がその子の頬を伝った。あ、私も泣いてしまっている。 次の日、その子は境内へ消えてった。 その子が一度だけ振り返った時に見せてくれた笑顔は儚げで、とても美しかった。 _後日、近所の人に聞いたら、あの神社には小さな少女の神が祭られているんだそう。 私は…神と話していたんだ。 その後は私はスムーズにクラスに馴染む事ができ、友達も増えた。 神様ってやっぱり綺麗で、守ってくれるんだと、心の底から思った。 _ありがとう。