短編小説みんなの答え:4

卵焼き

私は鈴木香苗。お姉ちゃんと「最強姉妹」と言われている。正直に言うと本当に最強だと思う。でも、お姉ちゃんには一つだけ欠点があった。それは「料理が下手くそ」。私のママはデザイナーとして働いていて料理は得意だけどたまに帰るのが遅くなる。パパは海外出勤が多い。自慢じゃないんだけどね…。だから、たまに私達姉妹が料理をしなきゃいけない時がある。そんな機会が初めてあったのは二年前、小学生三年生の時のことだった。 
 「おなかすいたぁ~」「あっ!ママからメールだ。」「なんて?」「ええと、今日は遅くなりそう。早苗、ご飯作ってくれるかな?ごめんね。だってさ。」「ええー」「仕方がない。作るか。」「何を作ってくれるの?ハンバーグ?パスタ?」「ばかね。お姉ちゃんはまだ小学六年生で家庭科でちょっとしか料理していないのよ。あと、頑張ってレベルの高い料理に挑戦してもあとで失敗して悲しむだけじゃない。」「はーい。でも、粗末でもいいからおいしいの作ってね。」「わかった。お姉ちゃんがんばる!」 十分後。「あれ?お姉ちゃん焦げ臭いよ?」「あー!ほうれん草の火をつけたままだったー!ヤバイヤバイ。」「お姉ちゃん冷蔵庫開けっぱなし!」「あー!電気がぁ。香苗閉めて!」「うん。」「きゃーー」「お姉ちゃん!?」「あっち。ヤバイ。火傷かも…。」「お姉ちゃん!」「うぅっ。」「お姉ちゃん!」「うわーん」「お姉ちゃん!?どうして泣くの?」「うわーん」「とにかく火を消さなきゃ!」「香苗、危ないっ!」「え?」「香苗っ!」「きゃーーー」包丁が落ちてきた。幸い軽い切り傷ですんだが下手すれば命を落とすところだった。そのあとなんだかんだあって姉妹両方泣いちゃってママが帰ってきていろいろ大変だった。 そんな思い出にひたりながらも宿題をやっていた。明日は運動会。楽しみだなぁ。ソーラン節を踊るのも楽しみだし、リレーも楽しみだし、何よりママのお弁当が楽しみなんだ。一年生の時からいっつも豪華でかわいくて、みんなにうらやましがられていた。いいなー、おいしそう、かわいい!、って。 楽しみでいっぱいの気持ちを胸にして寝た。 「きゃー」 ママの悲鳴で目が覚めた。朝の5時だった。 「ママ!」「ママどうしたの?」「うぅっ。痛い…」「恵美子!どうした!?」 たまたま海外出勤から戻ってきていたパパもやってきた。 「腰を…やっちゃっ…た…みたい…。」「ママ、大丈夫?」「でも…、運動会…のお弁当…作らな…きゃ…。」「ママ、そんなのいいよ。コンビニとかどっかで買うよ。」「ダメ…コンビニは…ダメ…」「どうして?」「ちょっと、香苗。ママ苦しいのにたくさん質問したら余計しんどくなっちゃうよ。」 お姉ちゃんの言う通り、うなずいた。 「とにかくパパはママを連れて病院に行くよ。君たちはまだ5時だし寝ておきなさい。今日は運動会なんだろ?ママを病院に連れて行ったらカメラをもって学校に行くよ。」「……はい。」「……わかった。」 ベッドに戻っていつのまにか寝ていた。 朝6時。 「おはよう。」「香苗。ママは病院に行ったわ。いわゆるギックリ腰をやっちゃったみたい。」「……」「とにかく着替えなさい。今日運動会なんでしょ。昼食はなんとか用意してあるから。」「……はい。」 学校に着いた。 パパも見えないし、お姉ちゃんは送り出してくれたけど姿は見えない。最悪な土曜日だな…。 「あ、香苗ちゃんおっはよー!」「お、香苗おはよう。」 親友の美鈴ちゃんや幼なじみの和人からあいさつしてもらったけど返す気にもならない。 「香苗ちゃん?どうしたの?元気ないじゃん。」「もしかして緊張してんのか?男子の前では強気なのによ。」「なにそれー!香苗いじめてんじゃん!」 朝からワイワイガヤガヤしてる。いいな。みんなは。ママのお弁当は食べられないし…。お姉ちゃんに昼食らしきものはもらったけどありがとう、って言えなかった。 この調子でリレーも3位でソーラン節もテキトウに踊っていた。 お弁当の時間。 包みを開ける。お弁当箱には入っていたけどどうせ冷凍食品で頑張ったんだろう。箱を開ける。 「…うわ…」 まず目に入ったのは不格好なハンバーグ。その次にほうれん草のおひたし。苦い思い出が思い浮かんだ。食べる気を無くした。 「…あれ…?」 お子様ランチにあるあるの旗がたてられていた。 「香苗。料理下手なお姉ちゃんでごめんね。」 目が涙でにじんだ。お姉ちゃん…。涙を見られたくなかったので卵焼きをほおばった。塩が濃かった。自分の涙でしょっぱくなったんだろうと自分で言い訳をした。

いろんな相談先があります

子供こどものSOSの相談窓口まどぐち[文部科学省]

いじめで困ったり、ともだちや先生のことで不安や悩みがあったりしたら、一人で悩まず、いつでもすぐ相談してね。

みんなの答え

辛口の答え

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感動!

やほ^ ^ ゆずだよ! 本題 感動した~!!! でも素敵なお姉ちゃんだと思います~(^-^) またね


「塩が濃かったのは自分の涙のせい」が好き

私は、一番最後の 「卵焼きの塩が濃かった。自分の涙で濃くなったのだろうと言い訳をした。」 っていうところが、やっぱりお姉ちゃんのこと、大好きなんだなーって思って、個人的にすごく好きです!


まさに感動!

感動しました!姉妹の愛情?何情って 言うんだっけ?まぁそれは、さておき すっごく素敵なお話だと思いました


面白い!

こんにちは!猫にゃんです! 面白かったです!いいお姉ちゃんですね!


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ひみつのあいことばってなに?

【ひみつのあいことばってなに?】

じぶんコードを作るための仕組みだよ。

じぶんコードは、「ニックネーム」と「ひみつのあいことば」から作られます。

【じぶんコードってなに?】

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ニックネームの後ろにじぶんコードが表示されている例

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